代表ご挨拶

　私たちを取り巻く世界経済情勢は、この20年間での激変の中、社会的分業に大きな変化がありました。

　当社は、2006年に欧米アジア向けに加工食品を輸出する事業者として法人化いたしました。

　2011年に発生した東日本大震災による日本産食品に対する風評被害は、日本製への印象に悪い影響を与えました。

　しかしながら、高度生産管理システムで得られるロットトレース情報、それと成分やハザードを先端装置によって検出させる分析体制、食品安全認証システムの適切な運用の継続など、一連の品質保証体制によって安全性や品質が高いことを合理的に説明することで信頼を取り戻せることがわかりました。

　また、日本は限りある資源のなかで創意工夫を行う加工立国です。他の国からのリソースを利用して高品質製品を製造し輸出をするためには、特に海外を含む原材料への品質検査が大変重要で、私たちが培ってきた品質保証体制は海外資源の受け入れ検査においても重要な役割を果たしております。

　いま、日本製加工食品は国際競争力を取り戻し、新しい段階に入りました。私たちは、これからは日本の国際競争力を、発展途上国での栄養欠乏問題の解決に利用できると確信しています。

　紛争や貧困と問題点は一律的ではありません。疫学的情報を収集し、何が期待されているかをしっかりと俯瞰し、日本は敗戦や少子化を克服した先発国家として世界での役割を務めていく。そのような活動をするフェローに伴走していくことを私たちのCSR方針とし、BCS（Beautiful Commnity System）は世界の生産者と消費者の笑顔を支援していきます。